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初任給の使い道=ワインセラー購入

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初任給の使い道はある意味でビジネスパーソンの個性が色濃く反映されるのではないかと思います。

そんな私の初任給の使い道は大好きなワインのためのワインセラーを購入することでした。

初任給をどう使うかは少し悩ましいと思います。人によって意見は様々でしょう。

「初任給は堅実に貯蓄するべき」

「初任給はお世話になった人の恩返しに使うべき」

 

私は、「有意義に初任給を使うとか考えず、初任給の使い道は好きにすればええんちゃう?」と思ってます。

ただ、新社会人の方に対して現在から振り返ったときに初任給の使い道についてアドバイスできる内容もあると思います。

 

本記事が悩める新社会人の参考になりましたら幸いです。

 

(執筆者)弁護士 坂尾陽(Akira Sakao -attorney at law-)

2009年      京都大学法学部卒業
2011年      京都大学法科大学院修了
2011年      司法試験合格
2012年~2016年 森・濱田松本法律事務所所属
2016年~     アイシア法律事務所開業

 

1.     前提:四大法律事務所の初任給

 

四大法律事務所の年収や初任給は弁護士業界では興味がある人も多いかもしれません。四大法律事務所の年収や初任給は別記事で詳しく書ければと思っています。

 

本記事の前提として、私は四大法律事務所の初任給を前提としているのであまり参考にならないかもしれません…笑

 

現在だからぶっちゃけますが、四大法律事務所の初任給は年収1200万円でした。

毎月約100万円(源泉徴収10.21%が控除される)を初任給で貰っていたので、「そら初任給の使い道は色々あるわ」と思ってました。

 

2.     初任給の使い道について

 

2.-(1)  初任給の使い道に対する調査

 

ネットで調べてみると意外と初任給の使い道を気にしている人が多いんですね。

転職系やマネー系のサイトで「初任給 使い道」に対応する記事が出てきました。

 

アンケート調査を見ると以下のような初任給の使い道が紹介されています。

  • 両親や祖父母に対するプレゼント
  • 貯蓄
  • 仕事用の服を購入する
  • 友人と食事をする

2014年は両親へのプレゼントが1位だったのが、2018年は貯蓄が1位になっているのが興味深いですね。

 

<2018年調査>(参考)ソニー生命株式保険会社「社会人1年目と2年目の意識調査2018」

<2014年調査>(参考)三井ダイレクト損害保険株式会社:「新社会人」に関するアンケート調査」

 

2.-(2)  私の初任給の使い道:ワインセラー購入

 

繰り返しになりますが、私の場合は初任給の使い道はワインセラー購入でした。

(参考)フォルスター:Casual

 

ノリと勢いでワインセラーにしたんじゃないか?と思われるかもしれませんが、実は大学3年(20歳)頃から長年の夢が「初任給でワインセラーを購入する」だったのです。

 

「どんだけワインが好きやねん」と思われるかもしれませんが、限りなくワインが好きやねんというのが答えです。

ワインはキリストの血とも言われますが、私の血でもありますね!

 

ちなみにワインセラーと言っても初任給で購入したのは小さいタイプのものです。

容量26本ぐらいで「forster japan casual」というものです。価格はAmazonで調べると約7万円ぐらいですね。

初任給の使い道として7万円のワインセラーは少々値が張りますが、四大法律事務所の初任給と比べるとまあまあというところでしょうか。

 

ちなみに、同期弁護士の中には滅茶苦茶高価な置物を買って秘書さんとか配ってた弁護士が居たような…

初任給の使い道というか事務所内の処世術として現在から考えると賢い投資です笑

 

2.-(3)  ワインセラーのその後

 

初任給で購入したワインセラーですが、その後も使い続けています(2018年12月現在)。

購入した当初はフランスワインとイタリアワインを半々ずつぐらい保管しており、現在もほぼ同じ構成になっています。

 

少し異なる点としては、本当に好きなワインを飲めるようになったことですね。

大好きな作り手であるモンジャール・ミュニレのワインを数本保管しており、ゆっくり飲むのを楽しみにしています。

 

初任給の使い道としてのワインセラー購入ですが、現在から振り返っても後悔はすくないですね!

本当にワインが好きというのもありますし、初任給の使い道として「ずっと使えるもの」を購入するのは自分の成長を実感できる良い機会ではないでしょうか。

 

 

3.     初任給の使い道とお金に対する考え方

 

ただ、初任給の使い道について現在から振り返ったときに少し違う意見もあります。

 

3.-(1)  お金の考え方:投資と消費

 

経営者になるとお金の使い道を考えることが凄く多くなります。

初任給の使い道を考えていた頃との違いは、新社会人時代は「いかに稼ぐか」を考えていたのに対し、経営者になると「いかに使うか」を真剣に考えるようになります。

 

この観点から重要なお金の考え方として、「投資」と「消費」の違いがあります。

端的に言うと、投資はお金を使うことでお金を生む可能性があること、消費はお金を使って終わりであることです。

 

初任給の使い道として、何を買うかは極論ではどうでも良いと思います。

しかし、初任給の使い道の目的を考えることはすごく重要かなと。何を買うかよりも、何を目的として初任給を使うかに意識を持つことが大事だと思います。

 

3.-(2)  初任給で購入したワインセラーは投資か消費か

 

初任給の使い道が投資かは消費かは商品自体ではなく、自分の意識によって決まります。

例えば、ワインバー経営者やソムリエ志望者がワインセラーを購入するのは投資に当たり得るでしょう。他方で、残念ながら現在の私にとってワインセラー購入は単なる消費にすぎません。

 

弁護士が初任給の使い道としてワインセラーを購入するとしても、私のようにワインが好きだからだと消費ですし、ワイン会に参加して人脈を培おうとか法律事務所内でワインを武器に仲良くなろうと考えたのであれば投資だと思います。

 

ただ、少なくとも新社会人になった私は、そもそも初任給の使い道として消費か投資かを全く考えていませんでした。

初任給の使い道として、現在の私から助言するなら少しは消費と投資という視点を持ってみてはと思います。

 

3.-(3)  新社会人にお勧めする初任給の使い道

 

現在の私が上記観点から新社会人にお勧めする初任給の使い道は以下の通りです。

  • 高級ボールペン
  • オーダーシャツ・スーツ
  • (時計)

 

とくに弁護士になる司法修習生を想定していますが、弁護士のお金の使い道として自己ブランディングは最大の投資だと思います。

自分が依頼者だとして、外見がみすぼらしい弁護士とビシッとスーツを着こなす弁護士のどちらに依頼したいですか?

 

高級ボールペン

長く使えてお金を生み出す可能性が高い初任給の使い道としては高級ボールペンが一番だと思います。

仮に20人に1人の依頼者が良いボールペンを使っていることに気付いたとして、1件当たりの弁護士報酬単価は60万円程度なので1年もあれば十分基は取れると思います。

 

オーダーシャツ・スーツ

オーダーシャツ・オーダースーツは長くは使えないのはネックですが、依頼者に対する印象が非常に良くなる点と、何より疲れの取れ方が全然違います。

社会人になって2~3年目の働き方でキャリアが決まるとも言われていますが、どうしても社会人になりたてはハードワークが求められます。

ただでさえ疲れやすいですが、初任給の使い道としてオーダーシャツを選んでおけば疲労感の蓄積がかなり違うと思います。

 

あと、時計も武器だと思いますが、初任給の使い道としてはやや高価すぎるかなということで次点としました。

 

4.     まとめ

 

初任給の使い道について雑感を書いてきました。

一般的な初任給の使い道とは異なりますが、お金の考え方として投資か消費かを考えて、将来的にお金を生み出すような初任給の使い道が賢いと思います。

 

ただ、冒頭に述べたように「初任給は好きに使ったらええんちゃう?」と思ってます。

社会人になって初任給を貰った嬉しさそのままでパッと使うのも良いのではないでしょうか。

 

なお、オーダーシャツはハードワークする弁護士にとって必須アイテムです。

もし当事務所に入所した弁護士が居て、バリバリ働きたいし、かっこ良く働きたいのでシャツが欲しいと思われる方は、私にご相談ください!

働き方にもよりますが、初任給の使い道を考えるまでもなく、お試しでオーダーシャツぐらいならプレゼントします。

 

自分で買って勤務弁護士にプレゼントしてでも試して欲しいぐらいオーダーシャツは非常に良いと思います。1着1万円ぐらいで買えるので、初任給の使い道として是非ご検討してみてはいかがでしょうか?