司法修習生の就職活動 地味過ぎて気が付かないけど意外と差がつくポイント5選

就職活動では履歴書・自己PR書類や面接の内容などが重要なことは言うまでもありません。

しかし、多数の司法修習生とお会いしていると地味な点で差がつくこともあると感じています。書類や面接の評価で差がつかないときは、意外と地味なポイントが採否を決定することがあります。

 

地味な点は説明されることも少ないですし、意識をしている司法修習生も多くありません。

「そんな細かい点を見ているのか」、「面接側が神経質すぎるのでは」と思われるかもしれませんが、あえて地味過ぎるポイントについて説明したいと思います。

 

1.  募集要項を正確に理解する/全ての求人媒体を確認する

 

意外と募集要項はきちんと読まれていないのではないかと感じることが少なくありません。とくに事務所概要を拡大解釈していたり、誤解しているのではと思うことがあります。

面接のやり取りで誤解が解消できるときがほとんどですが、「そんなこと募集要項に記載していたかな?」と最初に違和感を感じてしまいます。

 

とくにホームページと異なり、ひまわり求人などは一定のフォーマットに従って募集要項を記載する必要があります。

もしかすると募集要項の各項目が意味するところが弁護士事務所ごとによって異なるため、就職活動中の方に適切に情報提供ができていないのかもしれません。

 

求人媒体によって募集要項や説明内容は差が生じてしまいます。従って、全ての求人媒体を一応確認しておいた方が良いと思います。

メジャーな求人媒体は以下の通りですが、とくにホームページが一番記載が充実している可能性が高いので必ずチェックすることをおすすめします。

  • ひまわり求人
  • ホームページ
  • アットリーガル
  • ジュリナビ

 

2.  面接は時間通りに来る

 

就職活動の面接で遅刻する司法修習生はいないと思いますが、意外と早く来すぎる司法修習生は少なくありません。

就職活動の面接に限らずアポイントがあるときは、一般的には、遅刻しないように5~10分前に到着して1~2分前に伺うのがマナーと言われています。

従って、面接では時間通りに来所することを心がけた方が悪印象を避けられるでしょう。

 

小規模な弁護士事務所だと会議室の関係などで15分以上前に来て貰うと物理的に困ってしまうことがあります。

また、大規模な弁護士事務所でも来所したタイミングで秘書がその旨を告げると思いますが、15分前に到着したと言われると面食らってしまいます。

司法修習生が早めに来所すると待たせるのも悪いので色々とスケジュールが狂うことがあります。

 

面接を担当する弁護士にもよると思いますが、15分以上前に来所されると「非常識な司法修習生ではないか?」と思う確率は相当高いと思います。

弁護士業務の傍ら採用活動を行っていると忙しいのにスケジュールを狂わされたという印象を持つからです。

 

3.  面接後にお礼メールをする

 

面接後のお礼メールはする司法修習生が3割ぐらい、しない司法修習生が7割ぐらいの印象です。もし、当該弁護士事務所が本命であるならば、面接後にお礼メールをすれば大きな差をつけることができるでしょう。

 

なお、お礼メールをしても弁護士から返信がないかもしれません。それでも、お礼メールをした司法修習生の方が高評価を与えられていることは間違いありません。

弁護士が返信しないのは多忙で時間が経ってしまうだけにすぎません。確実にお礼メールが送られたことは事務所内で共有されているので安心してください。

さらに言うと、たまに司法修習生で「お忙しいと思うので返信は不要です。」と記載してお礼メールを送る方が居ますが、すごく気遣いができる人だと思います。

 

お礼メールを送る時に注意するべき点は以下の通りです。

  • 面接の結果として入所意欲が高まったことを伝える
  • 悩みすぎるよりはメールを送ることを優先する
  • 可能であれば面接当日に送る

要するに内容についてあれこれ考えるよりは、面接が終わってからなるべく早くお礼メールを送ることです。

 

(参考)面接担当弁護士全員に封書でお礼状を送る方もいるようです。ここまでするライバルが居ると就活で大きな差がつきます。就活中の他司法修習生がどこまで丁寧に対応しているのかを想像することも重要でしょう。

 

4.  弁護士事務所に対する質問を事前に考える

 

司法修習生が就職活動で面接をするときは、私たちは要所ごとに必ず「何か質問はありますか?」と聞いています。

このような場合に質問をされることを想定していなさそうな司法修習生が相当程度存在します。

 

司法修習生の就職活動において、どんな質問を弁護士事務所にするかは非常に重要な点だと考えた方が良いでしょう。

なぜなら、弁護士として働く上で質問する力は以下のような点で重要だからです。

  • 課題を発見・設定する能力を前提とする
  • 依頼者に聞きにくい点を質問する場面がある
  • 主尋問・反対尋問でも質問力は重要になる

 

また、司法修習生側の質問を通じて、弁護士事務所について説明をした内容を理解しているかを確認する意味もあります。面接時の説明内容を踏まえて適切な質問がなされると、きちんと説明内容を理解していると安心できます。

 

従って、弁護士事務所に対する質問を事前に考えた上で、面接時の説明内容に合わせて微調整した質問ができれば非常に高い評価を得られるでしょう。

なお、弁護士事務所の説明内容は、募集要項を正確に理解し、求人媒体を全て確認すれば大体予想ができるはずなので参考にしてください。

 

5.  弁護士事務所の経営理念を正しく覚える

 

正直、この点は私の個人的嗜好かもしれませんが、経営理念を正確に理解されていないとがっかりします。でも、就職活動をする司法修習生で経営理念を正確に理解していると感じたのは1~2人なのでご安心ください…笑

 

私たちの事務所理念は正確には以下の通りです。

 

『私たちは、「No.1 弁護士宣言」を事務所理念に掲げています。事務所理念「No.1弁護士宣言」は、「三方良し」の観点から、

・お客様のために顧客満足度No.1、勝率No.1を、

・事務所として従業員満足度No.1を、

・社会に貢献できるように知名度No.1、規模No.1を目指すものです。』

 

さらに、それぞれの内容についてホームページで詳しく説明しています。

(参考)アイシア法律事務所の理念

http://a-lawoffice.jp/no1lawyer

 

就職活動の面接で司法修習生に聞くと、ざっくり「No.1を目指す!」ぐらいの理解なんですね…

もう少し詳しく覚えている方で「三方良し」の精神というキーワードが出てくるぐらいです。

弁護士事務所の経営理念や採用理念は抽象的な文言の中に、重要と考えている価値観などが詰め込まれています。

 

本命の弁護士事務所であるならば、弁護士事務所の経営理念はきちんと読み込んで細部まで理解しておくことをおすすめします。

ほとんどの司法修習生は経営理念を気にしていないので、正確に経営理念を覚えておけば大きな差をつけることができるでしょう。

 

6.  まとめ

 

本記事では、ややマニアック・細かい点ですが、就職活動時に他の司法修習生と差がつくポイントを説明しました。全ての弁護士事務所についてカバーすることは難しいかもしれませんが、本命の弁護士事務所の就職活動ではきちんと押さえておく方が良いでしょう。

 

就職活動を有利に進めたい司法修習生の参考になりますと幸いです。

 

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